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ジグボーラーとは

「ジグボーラー」は、ミクロン単位といったように非常に高精度な加工を行う際に用いられるNC中ぐり盤です。「中ぐり加工」とは、専用の機械を用いて金属に穴を開け、その穴を決められた大きさに繰り広げる加工をいいます。

ジグボーラーは元々、精度を求められる治具の穴あけ専用機として開発されたものですが、NC技術が進化することに伴い、汎用的に使用されるようになっています。このような経緯があることから、「ジグボーラー」という名称で呼ばれています。

この機器を使用することによって、主軸の位置決め・芯だしを精密に行うことが可能であり、機械部品や金型の精密中ぐり加工に用いられています。また振動による精度が低下してしまうことを避けるために、通常の機械加工場とは別の場所に設置される点も特徴といえます。

また、ジグボーラーはマシニングセンタとは機能面で比較した場合、そこまで大きな違いはないとされていますが、ジグボーラーの場合には垂直方向の加工精度が優れているという面があります。さらにマシニングセンタは一般的な切削加工を行うケースにおいて使用されており、量産品の製作を行う際に適しているといった面がありますが、ジグボーラーは仕上げの段階で使用され、単品の製作に適しているという点が違いとして挙げられます。

ジグボーラーの特長とメリット

高い精度での穴加工を行える

前述の通り、ジグボーラーは高精度な穴あけ加工ができる点が大きな特徴といえます。これは、高い性能を持つ光学式の一読み取り装置を備えている点や、高い真直度・剛性を実現するヘッドなど、ジグボーラーそのものが高性能な機構から構成されていることによるものです。

ちなみに、穴の位置決め精度については「±0.003〜±0.005mm」ほどとなっているように、サブミクロンレベルの加工に対応が可能であることから、製品の寸法精度が向上します。このように、高い仕上げ精度が求められるものを少量製作したい、といった希望がある場合には特に重宝される機械です。

穴加工以外の加工も高精度で行うことが可能

ジグボーラーは、主に穴の中ぐり加工に用いられますが、加工を行う際に切削工具を変更することによってフライス加工など幅広い加工を行えるようになります。ジグボーラーの特徴として、高剛性な構造を持ち、主軸の高トルク回転ができるものあることから、重切削に対応できます。

また、ジグボーラーのヘッドは複雑な角度が求められる加工にも対応ができる設計となっていますので、複雑な形状の加工も行えますし、三次元測定機として代用することもできるのも特徴のひとつとされています。

性能を発揮するには設置環境に配慮が必要

ジグボーラーは、直角度、平面度、平行度などの交差が厳しく設定されているため、高い精度による加工を実現できる点も特徴のひとつといえます。また、中には摺動面にきさげ加工が施されていることから高精度の加工を可能としているジグボーラーもあります。ただし、ジグボーラーが持つスペックを十分に発揮・維持するには設置環境に配慮することが必要になる点に加えて、メンテナンスを行っていくことが必要になります。

また、ジグボーラーは扱いが難しいため、導入する場合に熟練の技術者が必要であるという点も特徴のひとつとえます。

ジグボーラーによる高精度加工に向けて求められるスキル

ここまで説明してきた通り、ジグボーラーは非常に精密な加工を行いたいケースに向いている機械ですが、操作を行う場合には熟練のスキルが求められます。具体的なスキルとしては、使用するバイトの研ぎ方や、削り・測定を交互に実施していき修正を重ねながらオーダーに沿って仕上げていくためのノウハウなどが必要となります。

そのほかにも、ミクロン単位の精度を手で感じられるほどの熟練技術も求められることから、スキルを身につけるには長年の経験が求められます。このようにジグボーラーを導入し、その性能を十分に活かすには操作をする人のスキルが必要になるといった点も特徴のひとつといえます。

まとめ

ジグボーラーはミクロン単位の高精度加工を行う際に使うNC中ぐり盤です。高精度の穴あけ加工ができるだけでなく、切削工具を変更すればフライス加工も可能です。三次元測定機として代用することもできますが、高精度の加工を行うためには設置環境への配慮や熟練技術者が必要となりますし、適切にメンテナンスを行うことも重要です。

高精度の加工技術が求められるジグボーラーを活用するためには熟練者のスキルが欠かせませんし、設計提案や製品加工において豊富な経験が求められます。こちらのサイトでは加工部品別にボーリング加工会社を紹介していますので、自社のニーズに合う会社を探す際にはぜひ参考にしてください。

【加工部品別】ボーリング加工会社3選

製造部品に応じた精度要求にしっかり応えられる、信頼性の高い技術や実績を持ったボーリング加工会社を選ぶことは、再検査・差戻しの工数を考慮すると、トータルコストの削減に繋がります。ここでは「治具ベース・鋳物」「大物部品」「アルミ加工部品」と用途が異なる部品分類に着目し、信頼できるおすすめの加工会社を厳選紹介します。

治具ベース・鋳物加工なら
新川製作所
新川製作所
引用元:新川製作所
(https://www.shinkawa-ss.jp/)
おすすめの理由
  • YASDAのマシニングセンタを駆使したボーリングで、複雑形状の治具ベース加工や技術力が必要となる鋳物加工にも対応。
  • 専任加工エンジニアが、条件設定、製造・加工、測定まで一気通貫で対応し、治具の品質を担保。
主な設備 5軸+5P マシニングセンタ[YASDA]YBM 8T-63TT
架台やプレートなど
大物部品なら
北條製作所
北條製作所
引用元:北條製作所
(https://hojo-s.co.jp/)
おすすめの理由
  • ボーリング加工・大物部品加工の専業メーカーで100年以上の実績(※1)があり、信頼性が高い品質保証体制を構築。
  • 希少な最大加工面積高さ1350×幅2500×長さ5000mmに対応。監視カメラで24時間加工を実現。
主な設備 5面加工門形 マシニングセンタ[オークマ]MCR-A5C
アルミ加工部品なら
HILLTOP
HILLTOP
引用元:HILLTOP
(https://hilltop21.co.jp/)
おすすめの理由
  • 長年研鑽されてきた職人技術や加工ノウハウをデータベース化し、未経験でも完成度の高いアルミ加工ができる仕組みを構築。
  • 「HILLTOP SYSTEM」による独自のオートメーション生産で、アルミ加工の多品種・短納期を実現
主な設備 5軸マシニングセンタ[松浦機械]MAM72-63V

(※1)参照元:北條製作所( https://hojo-s.co.jp/about/)※2024年10月調査時点